べにふうき(紅富貴)とは、日本にもともとあった「べにほまれ」という品種と中国系の「ダージリン」とを交配させて開発した紅茶用・半発酵茶用の茶樹です。1995年に独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構が命名し、品種登録しています。べにふうきには、メチル化カテキンと呼ばれる成分が豊富に含まれています。メチル化カテキンには、アレルギーを抑制する働きがあるとされいます。そのため、花粉症などに効果があるとして注目されるようになりました。紅茶用として開発されたものですが、紅茶を製造する過程でメチル化カテキンが消失してしまうことから緑茶用として加工され販売されています。緑茶は発酵させる必要がないので、メチル化カテキンをそのまま体内に摂取することができます。

アレルギー症状が起きるメカニズム

花粉症は日本の国民病とも呼ばれており、現在では3人に1人が罹患していると言われています。多くの人が花粉の季節になるとくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、喉のかゆみなどに悩まされています。花粉症はアレルギー疾患と呼ばれるもので、体の免疫機能が過剰に反応してしまうことで起こります。人の体に備わっている免疫機能は、外部からの病原菌などを対抗してくれる無くてはならないものです。しかし、アレルギー疾患にかかってしまうと、花粉などの本来体に害のないものにまで過剰に反応してしまうようになります。アレルギー疾患にかかってしまうと、体内にlge抗体という物質が生まれます。このlge抗体は「ヒスタミン」というくしゃみや鼻水の原因になる物質を放出させることが分かっています。

アレルギー症状を抑える効果がある

緑茶のべにふうきに豊富に含まれているメチル化カテキンには、体内に存在するlge抗体に作用してヒスタミンが放出されるのを抑制する働きがあることが分かっています。この働きは、独立行政法人農業技術研究機構野菜茶業研究所などの研究によって発見されました。緑茶のべにふうきには、好酸球の遊走や炎症性タンパク質、サイトカインの産生を抑制する働きもあると考えられています。それから、ストリクチニンと呼ばれる抗アレルギー成分を含有していることも判明しています。ストリクチニンはアレルギー症状の原因である抗体を抑制する働きがあります。そのため花粉症などに効果を発揮してくれます。また、アトピーもアレルギー疾患の1つなので、アトピーの症状を抑える効果もあると言われています。